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>>文庫本「SPEC(スペック)」(1)![]()
戸田恵梨香、加瀬亮主演『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(TBS系)。
大ヒット・ドラマ「ケイゾク」の世界観や一部の設定をひっぱって二匹目のドジョウを狙った堤幸彦の手によるサイコドラマ。
ヤンキー女子全開の戸田恵梨香と、主演が決まった時に「主役は僕でいいのでしょうか?」とスタッフに聞いたという、お地味俳優・加瀬亮の刑事コンビはなかなか息が合ってる。でも難解すぎるドラマ自体の出来は間違いなく、今年一番の問題作。
>>中谷美紀主演「ケイゾク」![]()
天才的な頭脳をもち、ハッカー並にコンピューターの知識に長けた当麻紗綾(戸田恵梨香)と、元々は若くして警視庁特殊部隊(SIT)の隊長であったが、誤射撃で部下を意識不明にさせた瀬文焚流(加瀬亮)。
ともに警部補として捜査一課が手に負えない特殊な事件を捜査する「未詳事件特別対策係」で、特集能力(スペック)を駆使した大きな敵に立ち向かうが…。
かつて捜査中に爆発に巻き込まれて左手を失う大ケガを追った当麻と、覚えの無い発砲で部下に危害を加えた悔しさを抱える瀬文。それぞれ心の傷をかかえ、ぶつかり合いながらもタフに凶悪事件の捜査に取り組む二人に、いつしか強い絆(恋愛感情ナシ)が。
戸田と加瀬の個性がこの役にあっているかどうかは別として、薄いように見えて濃い当麻と瀬文のキャラは、いままでの刑事ドラマには無い斬新な刑事のキャラクター像を生み出したかも。でも体力無さそうな加瀬さんが元SITって設定に無理があったわ。やっぱり彼は刑事ものよりラブコメの方が合ってる。映画「婚前特急」(2011年春公開)に期待するしかないわね。なんでもいいけど瀬文がいつも持ってる紙袋、何が入ってるの? 餃子?
そしてこのドラマで一番のひろい物は、特殊能力(スペック)持つ少年の姿をした凶悪犯ニノマエを演じる神木隆之介。あのカワイカッタ神木くんが不適な笑みを浮かべ現れては消え、そのつど残酷に人が死ぬ。まるでマンガのキャラクターみたいに自然にスペックを使いこなす、しなやかな若者の演技がかえってコワイの。一時はオネエ化が心配された彼だけど、立派に演技派イケメン俳優の道を歩んでるみたい。とりあえず良かったわ。(チャッピー)![]()
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>>文庫本「SPEC(スペック)」(2)![]()
前衆議院議員の杉村太蔵氏が、女優・米倉涼子が主演するドラマ『ナサケの女』(9日・後9:00~ テレビ朝日系)で役者デビューを飾ることが5日、わかった。米倉演じる国税査察官の主人公・松平松子が追い詰める脱税者側の人間として、政治家の2世議員役を演じる杉村は「これで、職業=俳優って書けるな(笑)」と、今後の俳優業へ意欲をのぞかせた。また毎回米倉のコスプレも話題を集めた同作だが、最終話となる今回は遂に性別をも乗り越え、ひげ面でぼさぼさ頭の男性ホームレスに変身。“男同士”の異色の共演に注目だ。![]()
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>>呆れる議員特権 信じたくないホントの話![]()
まったくの畑違いとなるドラマ出演を決めた杉村氏だが、局側からのオファーを快諾するきっかけは杉村夫人に「パパ出なよ! みんな見てるよ!! 米倉涼子と共演だよ!!!」と強力プッシュがあったことを告白。実際の演技に対する本人評価は「大御所にも劣らぬ迫真の演技」と自信をのぞかせた。
さらに、米倉との共演については、「一緒に画面に映れるだけで光栄。ただ、残念なのは米倉さんがホームレス役なこと。あんなにきれいなホームレスはいないけど、ホストクラブでお会いできたらもっと良かった(笑)」と、余裕を見せた。
国税調査官として脱税者の摘発に奮闘する松平松子を主人公に、お金にまつわる人間の悲哀を描いてきた1話完結の同作。最終回で松子が挑むのは、悪徳不動産会社の社長・花形啓介と癒着が噂される政治家親子だ。花形が開催するチャリティーパーティに、松子は空腹のホームレスとして乱入する。
>>エンディングはドリカムの「LIES,LIES」米倉のダンスはちょっと・・・![]()
同作で松子は、脱税者の内偵のためにキャバ嬢、農婦にキャディーなど様々なコスプレ姿を披露してきた。しかし、男にまでなりきってしまうのは今回が初めて。美人女優として男女を問わず支持を集める米倉だが、ホームレスの扮装には抵抗するどころか気合十分。監督の指示さえ聞かず、ヘアメイクやスタイリストたちと完璧な中年男性を作り上げた。その出来栄えに米倉は「男になりたいという夢がこれで叶った」と、大満足している。

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11月28日の放送で最終回を迎えたNHK大河ドラマ『龍馬伝』。
坂本龍馬といえば、もともと日本の歴史上でも特に人気の高い人物の一人でありますが、龍馬伝の大ヒットもあって、今年は何度目かの坂本龍馬ブームが起きた1年だったとも言えるでしょう。
>>龍馬ブームは福山雅治のおかげ?・・・![]()
坂本龍馬ブームの今年は、龍馬にちなんだイベントやグッズ、番組などが多く登場してファンをおおいに楽しませてくれましたが、私が個人的に今年の龍馬ブームで一番嬉しかったことは、ひょっとすると『龍馬におまかせ!』が時代劇専門チャンネルで放送されたことかも知れません。
『龍馬におまかせ!』は、1996年に日本テレビ系列で放映されていた連続ドラマです。
脚本は後にNHK大河ドラマ『新選組!』も執筆することになる三谷幸喜。
坂本龍馬を演じたのはダウンタウンの浜田雅功でした。
三谷幸喜と浜田雅功という豪華タッグ結成に大きな注目も集まったのですが、視聴率は奮わず、脚本を執筆した作品のほとんどがソフト化されている三谷幸喜ドラマの中にあって、数少ない例外と言える未ソフト化のドラマとなっています。そのようなこともあってか三谷ファン、浜田ファン双方からも時折「黒歴史」のように語られてしまうこともある本作品。
>>現在放送中の浜ちゃん主演ドラマもコケなきゃいいけど・・・![]()
浜田雅功演じる坂本龍馬は関西弁で、一般的にイメージされる龍馬とは違って、常におちゃらけ続けていて、毎日だらだらと自堕落な日々を送っています。もちろん、日本の未来のことを考えるようなこともほとんどありません。そんな本作の龍馬を見て、一部の坂本龍馬ファンからは抗議の声も起こったのだそうです。
>>あまりにも視聴率が悪くビデオ化もされなかった「龍馬におまかせ!」・・・![]()
しかし、本作はそんなに酷い作品なのでしょうか?
実は私はリアルタイムでこのドラマを見ていた(当時・中2でした)のですが、このドラマはとても面白かったし(三谷幸喜とダウンタウンというお笑い界の二つの天才がタッグを組んで作っただけあってかなり笑えます)、そして、このドラマには非常に勇気付けられもしました。
それは本作が、坂本龍馬がまだ歴史の表舞台に出るよりも前のことを描いた話であり、坂本龍馬のような歴史に名を残すような人物にだって、世の中に何の影響を与えることも出来なくて、何も出来ないままだらだらと日々を過ごしていたような時期もあったのだと、このドラマを見て思うことで、やたらと大きな夢は抱いているけど結果的に何も出来ていないボンクラ少年は勇気をもらっていたからなのだと思います。
それに『龍馬におまかせ!』の龍馬は、確かに毎日だらだらと遊んでばかりはいますが、仲間思いであり、また自分と敵対する人物であろうと血が流れるような事態になるのは望まないという、人として大事な部分はしっかり持っていました。
決して、本作は坂本龍馬という人物を侮辱するような内容ではなく、歴史に名を残すような人物にだって、どうしようもない時期もあったんだから、みんなも諦めるなよ! …と、今、駄目な生き方をしている視聴者にエールを送ってくれる素晴らしい作品だったのだと思います。
ところで、『龍馬伝』を見ていたら、次々と斬新な発想を考え出して行動していくことで、改革を望まない者達から敵視されてしまうことを心配する仲間に、坂本龍馬はこのようなことを言っていました。
「命を狙われるくらいのことをせんと、日本は変わらんぜよ」
坂本龍馬のような過去の常識を次々とぶち壊していった男を描くのなら、命までは狙われなくとも、たくさんの批判も受けるくらいの革新的な作品を創る方が、坂本龍馬の本質を受け継いだと言えるのではないでしょうか?
私は、龍馬ブームが続いている今のうちに『龍馬におまかせ!』の初ソフト化に期待したいです。
このドラマを見れば、ニートや引きこもりだって志を捨てなければ、いつかは龍馬のように生きられる…そんなふうに思うことも出来るかもしれません。
(「作家・歩く雑誌「幕末の人物では桂小五郎が一番好き」中沢健 山口敏太郎事務所)