
ネット上で“2015年末までにYouTubeが有料化する”というデマが広まり、波紋を広げている。
デマの発生元は9月3日、ロシアの通信社「スプートニク」日本語版が公開した、「マスコミ報道、YouTubeが有料化へ、2015年末までをめざす」というタイトルの記事。
“アメリカのニュースサイト「The Verge」が、閲覧回数の高いコンテンツの製作者向けに、世界最大の動画共有サービスYouTubeは2015年末までに有料化に切り替わる構えと報じた”という内容だった。
これを受け、ツイッター上では、
「なんじゃこりゃ! 事実ならYouTubeの存在意義が崩れるだろ」
「フリーミアム(※)なシステムにはつきもののビジネス展開とはいえYouTubeをよくみる側としてはとてつもなくショック」
「ユーチューバー死亡か。しかし、有料会員になりたいとは思わないな」
※基本的には無料で、高度な機能やコンテンツについては有料化するサービス
などと騒然。
人気YouTuber・HIKAKINのもとにも問い合わせが殺到したよう。
HIKAKINはツイッターで、
「YouTube有料化のニュースに関する質問沢山頂いてますが、正直僕もまだ詳細知りません。
ただ、いきなり全ての動画が有料になるとか、会員じゃないと全く見れないとかって事はないと思います!」
とコメントしている。
なお、前出記事では「The Verge」が“YouTube閲覧が有料化する”と伝えたかのように書かれているが、実際のところ「The Verge」はそのようなニュースを流してはいない。
「The Verge」の記事では、複数からの情報筋として“有料化”の動きに触れているものの、それは「一部有料化コンテンツの導入」の検討。
具体的には2014年11月にβ版を公開した定額音楽配信サービス「Music Key」の本格導入と、有料ユーザー向けのプレミアムコンテンツの導入をすすめるという噂がある、という内容だ。
「スプートニク」は、今年3月にロシア情報の紹介サイト「ロシアの声」の名称を変更したメディア。
ネット上では、「ロシアの声」は「12月に地球は闇に没するとNASAが発表」「本物のポール・マッカートニーは1966年に死亡 替え玉を使用?」など、ジョークなのか本気なのか判別不能な“デマ”を報じることで知られている。
今回も「スプートニク発というのは虚構新聞(※)と同じカテゴリだからね」(※ありそうで実際には存在しないニュースを掲載するジョークメディア)という声があるように、「スプートニク」の特性を知っている人は冷静だったようだが、これだけ拡散したということは、ユーザーが心のどこかで“有料化の流れがあり得なくもない”と思っているから、なのかもしれない。

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