
「高齢ドライバーの事故率増加と若者の車離れの加速で、損害保険会社の収益率が急激に悪化していることが一因ですが、懲罰的な意味合いが強いのも特徴です」(自動車評論家・松下宏さん)
懲罰的とは穏やかでないが。
「事故を起こしたドライバーは再び事故を起こす確率が高いといわれています。
そのため事故後3年間の保険料が大幅に値上げされることになりました」(同前)
どの程度高くなるのか。
「35歳以上で20等級(最高の割引率)のドライバーがトヨタ・プリウスの保険に入った場合、年間保険料は8万6900円。
今までも事故を起こすと
割引率が17等級に下がり、保険料は10万3970円に上がっていましたが、
改訂後は同じ17等級でも『事故有り』という割引率が適用され、14万
9560円と5割近く高くなります。
それが3年間続くので、トータルで13万円以上高くなります」(損害保険アドバイザー・宮崎耕治さん)
改訂点はこれだけではない。
「今まで、飛び石でウインドウが割れたり、イタズラで車を傷つけられた場合は『等級据え置き事故』といって割引率が下がりませんでしたが、
改訂後は
1等級下がり『事故有り』の保険料になります。
前出のプリウスの例でいうと、13万9960円と5割以上高くなります」(同前)
節約方法はないのか。
「保険料に大きな影響を与えるのは車両保険。
万が一、保険を使ってしまったら3年間は一般車両保険をエコノミータイプ(自動車対自動車の事故などを
補償)や免責付き車両保険(たとえば免責5万円の場合は5万円までの修理費は補償されない)に変更すれば、
値上げ幅をかなり抑えられます」(ファイナン
シャルプランナー・平野泰嗣さん)
通販型自動車保険はどうか。
「保険料は安くなりますが、事故経験者や初心者、高齢者などの加入を断るケースもあります。
また、既存の損保会社ほど拠点を持っていないので、きめ細やかなサービスを期待すると裏切られたと感じることもありますね」(前出・松下さん)
ますます車離れが進むのか?