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「地上波初の美女」は誰!?ウエンツの煽りが引き起こしたどっちらけムード

11月25日に放送された「ベストヒット歌謡祭2010」。
浜崎あゆみ、倖田來未、EXILEなど、エイベックスのアーティストばかりが毎年大賞を獲得する「エイベックス祭り」的な番組で、司会は昨年から引き続き宮根誠司、西山茉希とウエンツ瑛士の3人。

番組途中に「もしかしてウエンツのウケ狙い?」と思う、おかしな展開があった。
「この後、地上波初のあの美女が登場します!」とウエンツが散々煽り、CMに突入。
だが、CM後に「スペシャルゲスト」として出てきたのは槇原敬之! ウエンツが笑いに対して貪欲なのは知っているが、いくらなんでも「地上初のあの美女=マッキー」はちょっと冒険しすぎじゃないだろうか。
>>槇原敬之/不安の中に手を突っ込んで

しかし、このウエンツの前フリは、近年のバラエティー番組にありがちな煽り文句「○○はこの後すぐ!」と延々もったいつけて最後に見せる手法だった。
本当の「地上波初のあの美女」は、化粧品のCMで坊主だったあの人、ICONIQだと後に分かった。
しかし、ホンモノ=ICONIQが現れた瞬間、会場中が冷酷なほど「シーン」と静まり返った。あまりに煽られてしまっただけに、気の毒なほどの観客たちの白けぶりである。「地上波初の美女」に一瞬まつりあげられそうだったマッキーだけじゃなく、ICONIQも不幸だった。

ICONIQ


>>ICONIQ / CHANGE MYSELF

さて、余談だが偽「地上波初の美女」マッキーのメドレーを聴きながら、改めて思ったのは、この人の作った「世界に一つだけ」のオンリーワン思想が世の中に与えた影響の大きさである。
ご本人は前科もあるし、抱えているもの・苦悩も多いはず。だからこその自己肯定であろうに、これがいま、能天気ななんちゃってアーティスト作品や、素人の手作り作品、子どもたちの手作り教室などにすら浸透し、「世界に一つだけ!」と乱用されまくっているのである。最初から努力も研鑽も放棄する、世の中の「世界に一つだけ」思想。ご本人的にはそんなつもりもないだろうが、キラキラの笑顔でステージ上で歌うマッキーの姿は、やっぱりなんだか罪な感じがした。

そんななか、意外だったのはアマチュア集団に見えるAKB48の受賞挨拶をした大島優子のコメント。

「これからも精進します!」

これ、なかなか若い女の子から出ない言葉ではないだろうか。
思えば、『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出たときも、メンバーが一人ずつ自己紹介をする際、横柄な態度・やる気のない態度の子が大半を占めるなか、大島優子は「特技」として、ニワトリのモノマネを全力で披露していた。また、他のメンバーのコメントのフォローも随所で行っていた。子役から芸能活動をしているだけに苦労も多いのか、ドラマ『霊能力者 小田霧響子の嘘』(同)の演技も悪くない。どこかしら漂う苦労人の空気は、演歌的な感じもする。

エイベックス祭りの異様さと、その被害者(?)槇原敬之と、意外な苦労人・大島優子。予想以上に不思議な歌番組となっていた。

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