
スマートフォン・ユーザーのストレスが高じると、“ファントム振動”(着信バイブがあったという錯覚)を感じるようになることがある――最新の研究がそう示唆している。
英国ウースター大学の心理学者リチャード・ボールディング氏は、就業者と学生のボランティア100人を対象に計量心理学テストを行い、スマートフォンを頻繁にチェックする人は心理的ストレスを感じがちであることを発見した。
このことは、スマートフォンが仕事に使われている場合に特に当てはまった。ユーザーが、ワーフクローについていくためにメッセージをチェックしなければというプレッシャーを感じているからだ。
ストレスが高じると、ビジネス・ユーザーはますます頻繁にスマートフォンをチェックするようになり、実際にはアラートを受信していないのに、受信したと勘違いするようになった人も数人いた。
先週発表されたこの研究結果は、職業にかかわらず当てはまるもようだ。スマートフォンを仕事のために幅広く利用することが、こうした傾向が観察されたビジネス・ユーザーの共通要素だった。
英国Press Association(PA)は、「スマートフォンは急速に利用が拡大しており、これに伴ってソーシャル・ネットワーキングによるストレスも増加するだろう」というボールディング氏のコメントを紹介している。
「原因が何であれ、従業員がストレスを感じていると、企業は成功しない。このため、従業員に、スマートフォンのスイッチを切り、業務時間外に送る仕事用のメールを減らし、デバイスをチェックしたいという誘惑を抑えるよう呼びかけることが、企業の利益にかなっている」(ボールディング氏)![]()
スマートフォンを業務時間外も仕事に使うことは一般化しており、2009年に英国で行われたある調査では、個人のスマートフォンを業務時間外に仕事に使っていると答えた回答者が3分の1を占めた。また、43%が、スマートフォンのせいでストレスが増えたと答えている。
1960年代に電話が家庭に普及して以来、技術を使うことに伴う煩わしさが増大している面もあり、このスマートフォンの問題はその極端なものと言える。